自分は、男だと思っていました

十代前半の頃だったと思います。

 

あー、私はなんだか男だなー

 

・・・と、思っていました。

 

 


いま、身体と心の性が違うと感じて、心に沿った生き方を選択する人が

 

増えていますが、たぶんそれとも違う感じで・・・。

 

ただ生まれ変ったら、もう女は味わったから

 

次は男の人生を歩みたい、絶対!と思っていました。

 

 


いつの頃からかなあ。

 

女性の感覚もいいものだし、しっくりくるなと感じるようになりまして、

 

今は、もし生まれ変わったとしても、女性でもいいかななんて思っています。

 

 


この程度の自分の中にある男性性、女性性って、その差こそあれ

 

誰でも両方持っているのじゃないかな、というのが今の結論です。

 

若い女性が「中身はおっさんです」なんていう感覚ですね。

 

 


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さて、陰陽で考えると

 

女性性は陰性、男性性は陽性が強いと言われます。

 

 


陰性は広がる力、熱が散る力、柔らかくなる力、リラックス、寛容さ・・・。

 

陽性は締まる力、熱が生じる力、硬くなる力、集中力、正確さ・・・。

 


人はこの陰陽を繰り返して生きています。

 

そして、自分と反対の性質のものを欲します。

 

 


例えば・・・

 

赤ちゃんはエネルギーの塊みたいなものですから、とても陽性です。

 

なのでふんわりした陰性のものを欲します。

 

まずは固体よりも性質として陰性の、液体であるおっぱいですね。

 

 

それから段々と大きくなる(陰性が強くなる)にしたがって

 

固体のもの(陽性が強くなる)を欲するようになります。

 


成人に近づくにつれ、身体は大きくなり、より陰性が強くなるので、

 

歯ごたえのあるものや陽性の強い食べ物や、物事に惹かれるようになります。

 

 

 


さらに歳をとると身体は、また陽性化します。

 

背が縮み、皺しわになっていきますね。

 

 


陰極まれば陽になり、陽極まれば陰になります。

 

したがって、最後は陰性である死に向かうのですね。

 

細胞は拡散していき、静かに広がっていきます。

 

 


十代の頃の私は、今よりも陽性が強かったのでしょうね。