突然開く、タイムカプセル

忘年会シーズンですね。


「座敷のあるお食事処が、宴会の準備をしている匂い」と言って、「あ~」と想像していただけるかしら。

会席料理の香りに混じって、ちょっとお酒の香りもしているような・・・。

 

鹿児島には食事処が併設されている温泉が結構あるので、お風呂上がりにフワ~っとそんな香りが漂っていることがあります。

 

私はあの香りを嗅ぐと、わくわくするような、ちょっと懐かしい気持ちになるのです。


会社員だった頃には何度も嗅いだはずですが、

その匂いを嗅いで思い出すのは決まって、子供の頃。

親戚の集まりです。

 

私の親世代は兄弟が多かったので、私にはいとこが沢山いました。

宴会は、子供にとって非日常。ごちそうが並んで、子供同士でごはん食べたりお喋りしたり。

大人はお酒呑んでなんだか緩んでるし、さっさと食べ終えた子供同士、部屋に隠れたりしながら大騒ぎして。

なんか、みんながあははーと笑って楽しかった感触が甦っているのでしょうか。

 


嗅覚は脳の構造上、記憶や感情と結びつきやすいと言われます。

たしかに見た記憶などに比べると、匂いの記憶ははっきり残っていると思いませんか?

 

メロディーもそうですね。
それを聴いていた場面の雰囲気までもリアルに思い出されます。
香りとメロディーは、一気に当時が甦るタイムカプセルのようです。 


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記憶がある感情とともに残ると、同じような状況で当時の気持ちまで甦ることがあります。

 

言ったこと、おこなったことが、誰かの何十年後にふっと甦ると想像したら。。

その人が温かい気持ちになるような事をしていきたいなあ。

笑える失敗はいつもしてるけど、まずい失敗したら、その後が大切だな。

 

そんなことを考えます。