バックキャスティングで颯爽と

 

バックキャスティングという考え方があります。

「未来のありたい姿を思い描き、現状との差を埋めていく」というやり方です。

 

これに対して、「現状の延長線上に未来がある」と考えるのが

フォアキャスティング。


バックキャスティング、元々は環境問題の考え方として提案されたものですが、私たちの日常生活にも使えます。

 

例えば、部屋の片づけ。

そこの脱ぎ散らかした服を畳んで、あそこの雑然とした書類を整理して、

この小物類を要る要らないに振り分けて・・・というやり方と。

 

こんなすっきりした部屋がいいなーとイメージをしっかり作って、

そのイメージと違う部分をさっさっと変えていくやり方。

どちらが取り掛かりやすそうですか?

 


昔、ある女優さんが「出掛ける時刻が迫っているのにお化粧をする時間が無いときは、外せない所から先にしていきます。口紅ひいて、それから眉を描いて、時間があればそれから・・」と話していました。これもひとつのバックキャスティング。


このバックキャスティングを個人の生き方にも使える!と着眼し紹介して下さったのが、

枝廣淳子 さん。環境ジャーナリストであり、翻訳家でもあります。ひと昔前に「朝2時起きでなんでも、できる!」という本がベストセラーになりました。

 


現状がこうだから・・・という所が出発点になっているのが、官僚や企業のやり方。でも最近はだいぶ変わってきたとおっしゃいます。

それでも、まだまだ主流はフォアキャスティングな発想です。

 

私が枝廣さんを好きなのは、理想に向かって颯爽と進んでいるところ。

周りに雑音は少なからずあると思うのですが、さらりと流して必要な人に会い、必要なことをなさっているようにお見受けします。

勝手な想像ですが、ご自身の人生もバックキャスティングで考えていらっしゃるのでしょう。

 


そんな枝廣さんですから、「いい!」と感じた発想はどんどん紹介してくださっています。

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