かれこれ10年以上前に観たテレビ番組だったので詳細は忘れましたが・・・・
女優の荻野目慶子さんがイタリアのとある教会で、面白い腕時計を見せてもらっていました。
それは、文字盤の中に死者の頭髪が入れてあるのです。
「死は隣り合わせにある」という事をいつも思い出せるように、との意図から作られた腕時計。
すごくいいなあ、と思いました。
つい忘れてしまいますからね、いつ死ぬか分からないという事を。
ああ、と神妙な気持ちになるのは、身近な死(有名人もそうですね)に出会った時ぐらいでしょうか。
たまに震災など、大きな事件が起こった時はしばらく影響を受けますが、それもいつしか日々の生活に上書きされ、意識下に追いやられていきます。
平均寿命は自分の寿命ではないのに、つい勘違いをしてしまいます。
なので、そうじゃないことを思い出させてくれる頭髪入りの腕時計は、いい。
本物って、力があるじゃないですか。
これは要らないな、と捨てる決心をさせてくれます。
これもいい毎日を送るひとつの方法ですね。