30年ほど前からじわじわと知られ始めたレイキ。
現在では、昔の「ヨガ」ぐらいの認知度になってきました。
このレイキ、日本発祥です。
大正時代に日本人が体系化した、壮健法です。
しばらく一世を風靡しました。
そのレイキが、海外へ伝わりました。
海外で「REIKI」としてブームになっていく一方で、日本では衰退していきました。
その背景には、敗戦があります。
敗戦で従来の教育、医学などのシステムが西洋志向、
科学思考へと大きく転換したことで、
「生命力」といった数値では測れないけれども、
その人の根幹を成す部分を診る医術の数々が影を潜めてしまいました。
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そのような方向転換の萌芽は、明治時代から生じていました。
もともと人間はよくできているもの、それに気付いていく方向性の教育や療術に対して、
もともと人間は愚かで弱いもの、だから教えや救いが必要という方向性のそれ。
こういった、各時代に特有の考え方や世の流れが「レイキ」にも影響しています。
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「レイキを習う」って、どこで習っても同じ内容だと思われている方も多いでしょうが、
そういった事情から、根幹が違うレイキが混在しています。
ですのでもしレイキをちゃんと習ってみたいなあと思われたら、
気になる教室がどういうレイキを教えているのかを調べてみると、いいですよ。
「宇宙や、大いなるものにつながったとイメージして」するのは、
海外を経由してきたレイキです。
「淡々と」手を当てるのは、伝統的なレイキです。
両者は、「非力な私たちは誰かの力を借りながら」と考えるか、
「もともと備わっている自分の力をひき出して」と考えるかの違いから
そのようなスタイルの違いになっていますので、
どちらを選択するかは、実はけっこう大きなことなのです。