ホームステイの客人が今朝、帰っていきました。
わが家にやってきたお嬢さんたちは、
韓国国立伝統芸術高等学校というところで舞踊を勉強しているお二人。
私の住んでいる、鹿児島県蒲生(かもう)町が毎年行うお祭りに、
韓国の伝統芸能を披露するメンバーの一員として来てくれたのです。
蒲生(かもう)町は素敵な所です。
住人が寛容。
そして「まちづくり」を考えている人たちの働きかけで
様々な人が外部から吸い寄せられて、移り住んでいます。
私もその一人。
韓国のお嬢さんたちがわが家へ来ることになった経緯も、
約30年前に蒲生町のおじさんが、ある韓国の高校生を
ホームステイさせたことに端を発しています。
蒲生には「太鼓坊主(てこぼうず)」といって
迫力のある太鼓集団がいるのですが、
同じく伝統打楽器を練習していたこの韓国の高校生が
「いつか韓国で一緒に演奏を」と意気投合したのがきっかけ。
当時は国家間の緊張から訪韓が難しかったのですが、
お互いの国に「意気に感じて」動いた人たちが居たおかげで
これまで700人の学生がお互いの国にホームステイし合う
一大交流イベントに育ちました。
これに携わった人たちは皆、ぽかぽかと人のこころを温めることが、
確実に平和をもたらすことを実感します。
思って動くことで、物事は本当に変わっていくのですね。
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これまた蒲生に吸い寄せられたミュージシャンつながりで、
舞台に花を添えてくれたトリコロール 。
巨大大楠のもと、アイリッシュ音楽も響き渡りました。
舞台では優雅な舞を披露した女子高生たちも、
普段着ではスマホを片手に、日本のスナック菓子に興味深々。
肌で感じた光景って、何年経ってもふと甦りますよね。
もし何年後、何十年後の彼女達のこころに
私たちと真剣に将棋で山崩しをした事を思い出される瞬間があったら。
その時私はどこで何してるか知らないけど、素敵だなー。