慢性症状への取り組みを始めた場合。人が治っていく時は、大体次のいずれか、またはいくつかの過程を辿ります。これを知っておいてください。改善したり、また少し戻ったりを繰り返しながら私たちは段々と良くなっていきます。
<内から外へ>
例・臓器の疾患が良くなったら、皮膚に発疹が出てきた。
<心から体へ>(逆もあり)
例・不安神経症が良くなったら、喉頭炎になった。
長い肩こりがとれてきたら、小さい頃のつらい体験が蘇った。
<重要な器官から、より重要でない器官へ>
例・喘息の発作が起きにくくなったら、鼻水がよく出るようになった。
<上から下へ>
例・腰の痛みがとれて、膝が痛くなった。
<抑圧的に処理した過去の症状が、一時的にぶり返す>
これがいくつもある場合は、現在に近いものから逆行して現れる。
などです。
レメディー摂取の後に上記のような変化が現れれば、それは悪化ではなく、うまくレメディーが作用しているということです。
いずれも、その時はむりやり無かったことにして閉じ込められていたけど、やはりきちんとその問題に向き合おうという心身の自然な働きです。
それらは、昔患った箇所であることが多いものです。
ホメオパシーはその方が一番バランスのとれた状態へ働きかける療法ですので、そういう事が起きます。
「レメディーを採ったら逆に困った事が起きたわ」と思われるかもしれませんが、この治癒の過程を知っておかれると落ち着いて待てることでしょう。
そして、長年かけて作り上げた現状は、元に戻していくのにある程度の期間がかかるということもご理解いただけるでしょう。
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