前回書いた、なぜそれを欲すのか?について。
アルコール・たばこなどは習慣性があるから。
過去の幸せな記憶と結びついているから。
など、個人によって理由はあると思いますが
心身が自然にバランスをとりたがっている、というのが
多くの人には、一番大きな理由ではないでしょうか。
みずみずしい生野菜サラダとおでん。
夏に食べたくなるのはどちらですか?
冬に食べたくなるのはどちらでしょう。
多くの方は、夏にはサラダを食べたくなると思います。
それでは、夏場の朝・昼・晩ではどうですか?
いつも同じ気分ですか?
あるいは、働き盛りの精悍な男性と小さな女の子は、
どちらも同じもので満足するでしょうか。
肉料理と冷たいスープ。
どちらと併せて食べたいですか?
気分が沈んでいる時と、華やいでいる時。
・・・などなど。
条件に応じて、欲するものが違うなあと思いませんか?
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古代中国には陰陽という考え方がありました。
全ての物事には「陰」と「陽」という力が共存していて、
大体どれも、どちらかが強く表れている。
陰性は広がっていく力。冷えていく力。緩んでいく力。
陽性は集中する力。熱くなっていく力。まとまっていく力。
どちらも必要な力です。
どちらか一方だけでは、うまくいかない。
だから、状態の強く出ている方に合わせて、
反対の力を取り入れ、バランスをとろうとする。
これが、陰陽の考え方です。
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前回の記事に端を発して、
なぜアルコールを欲するのかについて考えてみました。
アルコールを飲むと、緩みますね。
緊張がほどけて、新しい発想なんかも浮かんだりして。
ポロッと本音が出たり。
おしっこもたくさん出たり(笑)。
ああ、涙が出る時もありますね。
つまり、陰性が強いのですね。
アルコールを飲みたくなる時って、
仕事が終わったときが一番でしょうか?
集中すること。緊張すること。
イヤな事があった時←これ、ぐっと身体をこわばらせたり
グルグル考えたりして一種の集中状態ですね。
つまり、陽性が強い状態、です。
そうやって、あなたのこころとからだがバランスをとろうとしている
のですね。
そう考えると、アルコールを飲みたくなる料理って、
陽性が強いものであることが多いのですね。
陰性の強い「冷たいもの・生のもの」より、
陽性の強い「熱いもの・焼いたもの」。
陰性の強い「野菜」より、陽性の強い「肉や魚」。
野菜もそれぞれ陰性・陽性の強い物があって、
魚や肉にもそれぞれ陰性・陽性の強い物があります。
あれー、サラダに白ワインとか好きだけど。。
と思われましたか?
どんなサラダか、ちょっと思い出してみましょうか。
魚介類がついていたり、
塩味のソースがかかっていたり、
チーズが入っていたり、
野菜は少し茹でてあったり、
カリッとしたクラッカーなどがついているものが
合いそうじゃないですか?
これらは、どれもちょっと陽性になっています。
例えば・・・
これと
これでは、どちらをワインと一緒に食べたくなりますか?
さらに、一番上の写真のようなサラダはいかがですか?
うー、おいしそうですね。
こうやって私たちは、無意識に陰陽のバランスをとっているのですね。